ロボット×ヒト:SFCでの身体と知能の理解が未来のロボットを育てる
ヒトはヒト、ロボットはロボットのように、特定の対象をそれぞれの専門家がディスクリートに議論、研究・開発する時代は終わりました。ロボットの設計にはヒトの身体構造と身体情報の研究で得られた知見が生かされ、その制御にはヒトが持つ高度な認知のしくみを模倣したシステムが用いられます。ヒトと協働するロボットに求められる高度なインテリジェンスを実現するには、ヒトの知能の理解と応用も欠かせません。3学部2研究科を抱えるSFCは、「ヒト」すなわち人間とその「いとなみ」を考えるキャンパスです。加えて、このような分野を横断した議論は、SFCが最も得意とするところでもあります。本企画では、ロボットの身体情報、身体制御の分野で大きな業績を残してこられた、アスラテック株式会社 吉崎航氏をゲストに迎え、別会場での実機展示とリンクさせつつ、ヒトとの協働の中で互いに知能と身体能力を高めていく「共発達型」ロボット実現の道筋を議論します。今回の万学博覧会のトピックのひとつである「宇宙」もまた、このようなロボットが活躍する格好の舞台です。
SFの中だけと思っていた世界に一歩踏み込んでみませんか?
SFの中だけと思っていた世界に一歩踏み込んでみませんか?
ロボット×ヒト:SFCでの身体と知能の理解が未来のロボットを育てる
○開催日時
11月22日(土) 11:30〜12:30
○会場
Ω(オメガ)館 21
○登壇者
-
吉崎航アスラテック株式会社 チーフロボットクリエイター
ロボット制御システム「V-Sido」開発者 -
高汐一紀政策・メディア研究科委員長
-
中西泰人環境情報学部 教授
-
牛山潤一環境情報学部 教授
ロボット×ヒト 特別企画展示
○会場
メディアセンター
○展示品
-
ねこずきんロボット人型上半身ロボット。ロボットにかかる力を操作者が体感できるロボット操作システム「V-Sido Birateral」により、人と安全に握手をしたり、ハグをするなどの繊細な操縦が可能です。頭部は裏面照射型の球面ディスプレイとなっています。
-
V-Sido Bilateral ToPoArmキット2つのロボットアームにより構成され、リーダーアーム「ToPoArm-mini」をコントローラーとして用いることでフォロワーアーム「ToPoArm」を操作するロボットシステムです。V-Sido Bilateralを搭載しているため、操作者は対象物の硬さや衝撃を直感的に把握でき、人間らしい繊細な操作を再現しやすく、模倣学習に必要な「自然なデータ」を獲得することが可能です。
-
Super Active Suspension 4WDタイヤ走行と4足歩行をジョイスティックで切り替えて操作できるロボットです。